[site logo]
[count]
2007年4月23日 更新

ネットワーク関連用語辞典


 この用語辞典は、正確な意味を説明するよりも、実効的な意味をつかむことを目的に作成してあります。そのため、厳密な定義とは異なる説明をしている部分があります。通信を本業としている方は注意してください。


Ethernet(イーサネット)
 米XEROXが開発したLAN。配線に使用する線材の種類によって、10BASE-5、10BASE-2、10BASE-T等がありますが、中を流れる信号は基本的に同じです。
 また、これらの高速タイプとして、100BASE-TX、1000BASE-T等もあります。
 イーサネット以外にもLANの形態はありますが、現在はIBMが開発したトークンリングくらいしか使われていません。
10BASE-5
 外形直径が0.5インチ(12.7mm)の同軸ケーブルを使うEthernet。トランシーバという機械を同軸ケーブルにネジ止めして、コンピュータとトランシーバの間をトランシーバケーブル(最大50m)で繋ぎます。転送速度は10Mbps。同軸ケーブルは最大500m。1本のケーブルに100台まで接続できます。使用する同軸ケーブルの色が黄色だったことから、イエローケーブルと呼ばれていました。
 現在、新規に10BASE-5を採用することはありません。
10BASE-2
 外形直径が0.2インチ(5.1mm)の同軸ケーブルを使うEthernet。BNCコネクタを使い、各コンピュータのLANカードにT型コネクタを付けて接続します。転送速度は10Mbps。ケーブル長は最大185m。1本のケーブルに30台まで接続可。中を流れる信号は、10BASE-5と全く同じのため、適切な変換コネクタを使えば相互乗り入れが可能です。
 実際に使用する場合、T型コネクタとターミネータ部分の接触不良が起きやすいので、常設LANの配線としてはあまり望ましくない。以前は、ハブが高かったため、小規模LANでの利用がさかんだったが、ハブが安くなったため10BASE-Tの採用が進んだ。
10BASE-T
 より対線を使ったスター接続型のEthernet。星型の中心にはハブが必要です。転送速度は10Mbps。ケーブル長は最大100m。1本のケーブルは、ハブとコンピュータを1対1に繋ぐだけで、複数の機器を繋ぐにはハブを使用します。
 ダムハブをカスケード(中継)した場合は、4台のハブを使った100m×5本が最大長になります(それ以上の場合はスイッチングハブを使う)。ケーブルは、カテゴリー3または5の物を使います(8本線のうち4本だけ使用)。パソコンショップには、2台のコンピュータを直結するリバースケーブルも販売されてますが、正常に通信できない場合が多いので、お勧めできません。リバースケーブルは、カスケードポートが無いハブをカスケード接続するときにのみ使います。
 現在は、100Mbpsの100BASE-TXが主流になっています。
100BASE-TX
 より対線を使ったスター接続型のEthernet。星型の中心にはハブが必要です。転送速度は100Mbps。ケーブル長は最大100m。1本のケーブルは、ハブとコンピュータを1対1に繋ぐだけで、複数の機器を繋ぐにはハブを使用します。
 ダムハブをカスケード(中継)する場合は、100m−ハブ−5m−ハブ−100mという205mが最大になります。市販されているハブのほとんどはスイッチングハブなので、カスケード制限はありません。ケーブルは、カテゴリー5の物を使います(8本線のうち4本だけ使用)。
1000BASE-T
 より対線を使ったスター接続型のEthernet。星型の中心にはハブが必要です。転送速度は1Gbps。ケーブル長は最大100m。1本のケーブルは、ハブとコンピュータを1対1に繋ぐだけで、複数の機器を繋ぐにはハブを使用します。
 1000BASE-Tにはダムハブは無く、すべてスイッチングハブです。そのため、カスケード制限は規定されません。ケーブルは、エンハンスドカテゴリー5の物を使います(8本線すべてを使用)。
1000BASE-TX
 もう一つの1Gbps LAN。使用するケーブルが違います。ケーブルは、カテゴリー6の物を使います(8本線のうち4本だけ使用)。
ハブ(Hub)
 10BASE-T、100BASE-TX等で使う中継器。非常に多くの種類があります。
ダムハブ(リピータハブ)
 単なる増幅器が入っているだけのハブ。あるポートから受信したデータは、すべてのポートに送信されます。以前は安価なため利用することが多かったのですが、激安スイッチングハブが出現したせいで市場から消滅しました。
スイッチングハブ
 LAN I/Fがポート数分だけ用意されている、データ交換専用コンピュータ。各ポートに接続されている機器のLANカードのMACアドレス(6バイトの数値)を監視して、どのポートにどんな機器が繋がっているかを管理し、受信したデータは、送り先のポートにのみ送られます。そのため、その送受信に関係ないポートは並行して通信が行えます。
 ほとんどのスイッチはfull duplexモードをサポートしているため、リピータハブの2倍の帯域を使用できます。
デュアルスピードハブ
 10BASE-T、100BASE-TXの両方のポートを持っているハブ。10BASE-Tのダムハブと100BASE-TXのダムハブを内蔵し、その間をスイッチングハブで繋いでいます。全ポートがスイッチになっているスイッチングハブよりも安価だったのだが、1年ほどで激安スイッチングハブが出現して、市場から消滅しました。
レイヤー3スイッチ
 スイッチングハプの一種。MACによるスイッチだけでなく、IPアドレスによるスイッチを行います。そのため、簡易型のルータと考えればいいです。
スタッカブルハブ
 スタック専用のコネクタを持っていて、ポート数を増やすことができるハブ(カスケードとは違う)。スタック専用コネクタは、ハブの内部回路に直結しており、追加したハブの内部回路と直接通信することにより、ポート数を増やします。複数のハブをカスケードしてポート数を増やすより速度が速くなります。
カスケード接続
 ダムハブを2段、3段と中継するように数珠つなぎにすること。10BASE-Tの場合、カスケードは4段までという制限があります。そのため、ハブが多くなるときは、スタックハブを使うかスイッチングハブを使わないといけない。
 100BASE-TXのカスケードは2段までなので、3台以上のハブを使うときには、ハブをスタックするか、スイッチングハブが必要となります。
 カスケード接続の範囲内は、1個のコリジョンドメインのため、上記のように総延長の制限があります。スイッチングハブは、コリジョンドメインを分離するため、カスケードの制限とは無縁です。
ブリッジ
 2つのLANを繋ぐための中継用アンプ。Ethernetの最大ケーブル長よりも長い距離を繋いだり、最大接続台数よりも多い機器を繋ぐ時に使用します。これは単なるアナログ増幅器にすぎません。通常、ブリッジはコリジョンドメインを分離しません(というのが本来のブリッジでしたが、……)。
 簡単なルータ機能を持ったブルータ(ブリッジルータ)という製品もあります。これは2ポートのスイッチングハブと考えればいいです。こちらはコリジョンドメインを分離します。
 現在は、単純なブリッジは販売されておらず、すべてブルータのため、単にブリッジと言うだけでブルータのことを指します。
MACアドレス
 Ethernetカードに付いている6バイトの数値。この数値は全世界で重複することが無いように割り振られています。最初の3バイトはメーカー番号、後半の3バイトはメーカー内での製造番号。大手メーカーだと、メーカー番号を複数持っています。
 超激安LANカードなんかだと、適当な番号を付けてある物もあるので要注意。
LANカード
 LANに繋ぐためにコンピュータに追加する拡張カードのこと。大抵のPCは、100BASE-TX/10BASE-T両用、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応、のいずれかが標準装備されているため、より高速なタイプを追加するケースが多い。
IPアドレス
 ホストに付ける4バイトの数値。IPアドレスは、下記のプライベートアドレス以外は、全世界で重複する事が無いように割り振られる。IPアドレスは、サービスを提供する機器(サーバ)1個について1個ずつ割り付けます。なお、1台のコンピュータで複数のサービスを提供する場合は、複数のIPアドレスを割り付ける場合も多いです。また、サービスを利用する機器(クライアント)にもIPアドレスは必要です。
 現在、IP v6 に移行が始まったところ。あと数年で移行すると思われます。これは16バイトのIPアドレスを使います。
プライベートアドレス
 IPアドレスのうち、インターネットの一部とならなくてもよいコンピュータなどに、自由に付けてもよいとされている番号。そのLANの大きさによって、下記の3種類の中から選択して使います。これらのIPアドレスは、インターネット上にあるルータが転送を拒否するようになっているため、インターネット上の機器と直接通信することは出来ません。
 なお、将来的に50台以上の機器を繋ぐ時は、どのタイプにするのか、専門家の意見を聞く事。
10.0.0.1〜10.255.255.254最大1600万台。
172.16.0.1〜172.31.255.254最大65534台。
192.168.xxx.1〜192.168.xxx.254最大254台。
 自宅LANやSOHOなど、5〜20台程度なら、最下行のタイプで十分。なお、xxxの部分は、0〜255の中から適当な数を選び、すべてのマシンが同じでないといけません。
ネットマスク
 IPアドレスのうち、LANセグメントを指定する部分を指定するための4バイトの数。ネットマスクによって分割された前半部分をネットワークアドレス、後半部分をホストアドレスと呼びます。上記の192.168.xxx.???(クラスC)なら、255.255.255.0 となります。この場合、ネットワークアドレスは192.168.xxx.0、ホストアドレスは???になります。
 最近では、192.168.0.1/24 のように、IPアドレスの後ろにネットワークアドレス部分の長さを"/24"のように書くことも多くなってきました。これは先頭から24ビット分がネットワークアドレスであるという意味です。
 ネットマスクは、大きなLANをいくつかの部分(セグメント)に分割するために使用します。ルータでは、ネットマスク単位で転送の有無を設定するのが基本です。
DHCP
 IPアドレスをLANカードなどに自動的に配布するサービス。IPアドレスを配布する方をDHCPサーバ、IPアドレスをもらう方をDHCPクライアントと呼びます。DHCPサーバは、IPアドレス以外に、DNSサーバやデフォルトゲートウェイのIPアドレスなどの情報も配布します。そのため、DHCPクライアントの自動設定を有効にするだけで、面倒な設定を自動的に行ってくれるわけです。
 インターネットに繋ぐ場合、プロバイダからIPアドレスをもらう必要があるため、インターネットに直接繋ぐ機器は、DHCPクライアント機能を持っています。
DNS
 ドメイン名をIPアドレスに変換するサービス。インターネット上で、ドメイン名を指定するだけで、そのコンピュータに繋がるのは、このDNSのおかげ。
 単にDNSを利用するだけなら難しい設定はありませんが、新しくDNSサーバそのものの設定作業を行う場合は、DNS&BIND(表紙にバッタの絵が描いてあるので、バッタ本と通称されている(^^;))を熟読することを強くお勧めします。DNSの設定は非常に難解です。
WINS
 WindowsのNetBIOS名をIPアドレスに変換するサービス。NT Server に標準添付されています。NetBIOS名というのは、ネットワークコンピュータ − プロパティ − 識別 で指定したコンピュータ名です。
hostsファイル
 DNSを使う以前に使われていたドメイン名とIPアドレスの変換表。数台程度のLANで、DNSを入れるほどでは無いところだと、これを使う事があります。
 DNSとhostsファイルを併用する場合もあります。標準のDNSに登録されてないホスト(実験用の一時ホスト等)や、DNS接続以前に使いたいローカルなホストをhostsファイルに登録することがあります。
lmhostsファイル
 WindowsのNetBIOS名とIPアドレスの変換表。ブラウザマスタやWINSサービスに接続できない時に使用されます。
ブラウザマスタ
 WindowsのNetBIOS名のデータベースを管理する元締め。LANの1セグメントに1台必要です。これが無いと、ネットワークコンピュータをクリックしてもコンピュータやプリンタが表示されません。
 なお、Windows 95/98/MeとWindows XP/2000/NTが混在しているLANでは、Windows XP/2000/NTがブラウザマスタにならないと正常に働かないというバグがあります(Q246494)。そのため、Windows XP/2000/NTとWindows 95/98/Meが混在する場合は、Windows XP/2000/NTの電源を最初に入れることと、すべてのWindows 95/98/Meのブラウザマスタ設定を無効にするべきです。
サーバ
 サービスを提供するソフトウェアやハードウェアのこと。ファイル共有サービス(NFS)、メール配信サービス(POP)、メール送信サービス(SMTP)、ドメイン名検索サービス(DNS)、ファイル転送サービス(FTP)、などなど、数千種類のサービスを提供するサーバがあります。
 大抵のサーバは、ソフトウェアとして提供されていますが、非常に一般的で速度を要求されるサーバは、ハードウェア製品としても販売されています。また、サービスの名前とサーバの名前とプロトコルの名前が同じ場合も多いため、混乱する人も多いです。
クライアント
 サービスを利用するソフトウェアやハードウェア、ユーザーのことをいいます。通常、サービスの種類ごとに専用のクライアントソフトウェアが用意されています。
 一部のクライアントソフトウェアには、複数のサービスに対応しているものもあります。たとえば、Netscape Navigator は、HTTP が主なターゲットですが、FTP, POP3, SMTP のクライアントでもあります。
プロトコル
 通信を行うときの決め事。ファイルを送るときにはFTP、メールを送るときはSMTP、ウェブサイトにアクセスするときはHTTP、というように、目的に応じて非常に多くのプロトコルが使われています。TCP、UDP、IP は、情報を通信相手に伝えるという、その他のプロトコルの基本となるプロトコルです。
TCP/IP
 プロトコルの一種。IPプロトコルとTCPプロトコルの2つですが、ペアで使う事が多いので、このように表記します。
 TCP/IPは、データを送る前に、通信を行う両者が打ち合わせを行い、その取り決めに従ってデータを送る機能です。そのため、UDPよりも通信の手間がかかりますが、お手軽に信頼性の高い通信プログラムを書くことが出来ます。
UDP/IP
 プロトコルの一種。IPプロトコルとUDPプロトコルの2つです。ペアで使う事が多いですが、UDP/IPという表記はあまり見かけません(^^;)。単にUDPと呼ぶことが多いです。
 UDPは、送信側から受信側に一方的にデータを送りつける機能です。ライブビデオのように、途中で0.1秒くらいのデータが無くなっても問題が無いデータを送るときに使われることが多いです。そのため、信頼性が無いと称される事もありますが、データが届けば、何らかの応答があるという使い方も出来るため、返事が無ければ再度送信することでTCP/IPと遜色ない信頼性が確保できます。
POP3 (Post Office Protocol - Version 3)
 メール受信のためのプロトコル。TCP ポート110 を使うことが多い。
 メールを受信するには、ユーザーを指定するために、アカウント名とパスワードをPOP3サーバに送りますが、パスワードも暗号化されたりせずに平文のまま送られます。ネットワーク上を流れるデータを覗き見すれば、簡単にパスワードを盗まれます。そのため、POP3のパスワードは、盗まれることを前提にして定期的に変更します。
SMTP (Simple Mail Transfer Protocol)
 メール送信のためのプロトコル。TCP ポート25 を使うことが多い。
 SMPTサーバは、郵便ポストと同じで、誰でも自由にメールを投函することが出来ます。本来は規制なしの状態です。しかし、それでは不正利用の温床となるため色々と対策がとられるようになりました。
 一番多いのは、POP3サーバと連携して、メール受信から一定時間内だけ、そのユーザからのSMTPサーバ使用を許可するというものです。POP before SMTP と呼ばれる方法です。
 他には、SMTP AUTH(SMTP Authentication、SMTP認証、ESMTP)というSMTPを拡張して認証をサポートしているものもあります。
FTP (File Transfer Protocol)
 ファイル転送のためのプロトコル。TCP ポート21 を制御用に、ポート20 をデータ転送用に使う。なお、FTPを使ってファイル転送を行うプログラムにもftpという名前を使うことが多い。
 実際のデータ転送はftpサーバ側から開始される(アクティブ型)ため、単純なNAPTを通してftpするのは不可能です。そのため、ftpの内部事情を理解する高機能型のNAPTを使うか、パッシブ型ftpを使用します。
HTTP (World Wide Web Hyper Text Transfer Protocol)
 ウェブサイトのためのプロトコル。TCP ポート80 を使うことが多い。
 ものすごくシンプルなプロトコルで、実際のデータ転送部分以外は、キーワードが並んでいる単なるテキストにすぎません。
NTP (Network Time Protocol), SNTP (Simple Network Time Protocol)
 他のコンピュータと、時刻の同期を取るためのプロトコル。通信を行うことによる遅延を、ある程度吸収するようにしてあるため、遠くのサーバとの時刻同期も正しく行える。Windows 用のクライアントソフトとしては、桜時計が有名。
ポート(Port)
 1個のIPアドレスについて、TCPとUDPで、それぞれ65536個のポートを使うことが出来ます。1台の機器が同時に複数の通信を行えるようにするために、複数のポートを使えるようになっています。
 ところで、TCP, UDP では、通信を行う基本方式のみを規定しています。そのため、実際の通信目的のために、TCPやUDPを利用するさまざまなプロトコルがあります。それらのプロトコルは、特定のポートで待ち受けるようにしていることが多いです。各ポートをどのプロトコルが使用するかは、下記のポート一覧をご覧ください。
ポート番号一覧表
ping (Packet InterNet Groper) 詳細
 ネットワーク上で、機器が繋がっているのかを確認するコマンド。ping 192.168.0.1 のようにIPアドレスを指定して、応答があれば繋がっていることが確認できます。
NetBEUI
 Microsoftが使用しているLANのプロトコル。Windows 95以前はこれを標準として使ってきたが、現在はTCP/IPだけを使えばいいため必要無い。NetBIOS専用に作られたため、Windowsのみの環境ではかなり効率よく働く。
 しかし、NetBEUIはルータを超えられないため、単一セグメント内に限定される。また、UNIXやNetWare、Macintoshなどとの共存、インターネットへの接続にはTCP/IPが必要なので、現在ではTCP/IPに統一したほうが使い勝手がよい。
NetBIOS
 Microsoftが使用しているLANのプログラムインターフェイス。NetBEUI用に開発された物だが、現在は「NetBIOS over TCP/IP」など、他のプロトコルについても利用できるようになっている。
 Windowsのファイル共有やプリンタ共有は、NetBIOSを使って実現しています。
NetBIOS over TCP/IP (NetBT)
 Windows がファイル共有などに使用しているプロトコル。TCP, UDPの135, 137, 138, 139 を使用しています。これらのポートは、Windows のファイル共有の時にしか使用しないので、インターネット接続用のダイヤルアップルータなどでは、これらのポートを使用禁止にしておくこと。
 なお、Windows XP/2000 の場合は、DNSでIPアドレスを調べ、TCP 445, 500 を使ってファイル共有を行う方法が使えるため、NetBTが無くてもファイル共有が可能です。
無線LAN 詳細
 ケーブルの代わりに、赤外線や電波を使って通信を行うLAN。現在は、IEEE802.11g準拠の54Mbps無線データ通信機器が、比較的安価に入手できるようになりました。IEEE802.11bの場合、10BASE-Tと比べると、大きなファイル(数MB)の転送時にはわずかに遅く感じますが、インターネット接続を共有したり、1MBのファイルを扱う程度なら、有線接続との差は感じられません。IEEE802.11gならば、実効転送速度が20Mbps以上なので、一般的なLANの使い方においては速度的な不便はありません。
アクティブディレクトリ
 Microsoftが提供するディレクトリサービスの商品名。統一的な、名前によるサービスの提供と、資源やパーミッションの管理を行う。大規模ネットワークにおいて非常に大きな効果を持つ。Windows 2000の目玉機能の1つ。
 なお、アクティブXとの関連性は全く無い。マーケティング上の理由で付けられた名称である。
コリジョン
 1)同時に送信しようとしている機器が複数あるため、データがLAN上で衝突すること。
 2)コリジョンドメインのこと。
コリジョンドメイン
 コリジョンが発生するLANの単位。スイッチングハブやルータで分離される。
 コリジョンを検出するために、総延長の制限がある。10BASE-Tは100m×5=500m、100BASE-TXは100m×2+5m=205m。これ以上の距離だと、電気信号の遅れにより、コリジョン検出に失敗し、正常に通信できない。
half duplex/full duplex
 送信と受信の両方を同時に行える通信方法をfull duplex(全二重)、一時にはどちらか一方だけしか行えない場合はhalf duplex(半二重)といいます。
 10BASE-Tにおいて、ダムハブで繋ぐ時は、4本線のうち1組(2本)を送受信に、もう1組をコリジョン検出に使用します(half duplex)。しかし、スイッチングハブの場合は、原理上、コリジョンが発生しないので、コリジョン検出用の線を受信専用に使って、実質的に2倍の帯域を得ることが出来ます(full duplex)。
 なお、半二重は4本線を使い、全二重は8本線を使うというのは間違い。全二重でも4本しか使いません。
カテゴリー2ケーブル
 ISDN S/T 用のケーブル。8本ピンのうち4線(4-5、3-6)を使用します。パソコンショップには売ってないので、8線のカテゴリー3/5/5e/6ケーブルで代用します。
カテゴリー3ケーブル
 10BASE-T用ケーブル。本来は4線(1-2、3-6)タイプだが、ISDN用にも使えるように8線タイプも市販されている。
カテゴリー5ケーブル
 100BASE-TX用ケーブル。10BASE-Tにも使える。本来は4線(1-2、3-6)タイプだが、ISDN用にも使えるように8線タイプも市販されている。
 8線タイプの場合、規格外ではあるが 1000BASE-T用にも使えることが多い。長さが10m以下ならまず問題無い。ハブとクライアント機を繋ぐ短いケーブルとしてなら十分使えます。但し、サーバ用、ハブ間接続、の場合は短くてもエンハンスドカテゴリー5を使うべき。なお、クロスケーブルは100BASE-TXと1000BASE-Tでは配線が違うので使えません。
エンハンスドカテゴリー5ケーブル
 1000BASE-T用ケーブル。100BASE-TX10BASE-Tにも使える。1000BASE-Tでは8線すべてを使う。現在販売されているLANケーブルは、これが主流です(一部のスリムケーブルが4線のカテゴリー5)。
 クロスケーブルは使用を推奨しないが、どうしても使う場合は、1000BASE-T専用タイプが必要になる。市販のクロスケーブルは、エンハンスドカテゴリー5と書いてあっても、1000BASE-Tで使えない物が多数を占めます。
カテゴリー6ケーブル
 1000BASE-TX用ケーブル。1000BASE-T、100BASE-TX、10BASE-Tにも使える。
ADSL (Asymmetric Digital Subscriber Line)
 本来は、方向によって通信速度が異なるデータ通信一般をさす用語ですが、現在は、インターネット接続のための高速モデムの通称として用いられることが多いです。
 インターネットにアクセスする大部分のユーザーは、表示やダウンロードが大部分で、大きなメール送信や大量のアップロードをする頻度が少ないため、受信速度が大きく、送信速度が小さいタイプのADSLモデムを使用しています。
MTBF (Mean Time Between Failures)
 平均故障間隔。故障発生から次の故障が発生するまでの間の時間を平均値で表したもの。MTBFが大きいほど信頼性が高い。ですが、これには初期不良の分は含みません。購入からおよそ3ヶ月以内の故障は、最初から壊れていたと考えていいです。
 MTBFが5万時間だと、普通なら5〜6年間故障無しだが、大はずれを引くと2年くらいで故障するという程度に考えるといいです。なお、大抵のコンピュータ部品は、MTBFが5〜20万時間です。
 MTBFが5万時間の部品と8万時間の部品では、100個購入した場合は信頼性の差が出ますが、たった1個しか購入しない場合は、部品の個体差が大きいため、無視していいです。
bps(Bits Per Second)
 1秒間に送受信するビット数のこと。
 10BASE-Tは10Mbpsなので、1秒間に1.25Mbytesのデータを送受できるスピードですが、実際には制御用の付加データや誤り再送、衝突待ち合わせなどの理由で、1秒間に0.8〜1.1Mbytesの転送能力となります。
baud(ボー)
 変調速度のこと。実際にケーブルを流れる電気信号を、1秒間に何回変更するかをあらわします。たとえば、9600bpsの全二重モデムの変調速度は2400baudで、1回の信号変更で4ビットを送ります。
 1回の信号変更で1ビットのデータを送る場合だけ、baudとbpsは等しくなります。bpsとは全く違う単位なので混同しないように。

ネットワークのお話 のトップに戻る     索引

Copyright (C) 2001-2007 Ryu1 All rights reserved.